Japanese
English
実験と理論
臍帯の強さに関する小実験
A small experiment on the intensity of umbilical cord
小坂 清石
1
Kiyosi Kosaka
1
1新潟大学医学部産婦人科学教室
pp.621-622
発行日 1957年9月10日
Published Date 1957/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201606
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緒言
胎児は母体内生活の間は一本の臍帯によつて其の生命を支え総ての新陳代謝はこの中の動静脈を介して母体との間に行われている。文字通り命の綱として最も重要なるものであるが其の構造は比較的簡単である。
助産学の教えるところによれば胎児娩出後切断された断端を引つ張つてはならぬ事になつている。之は臍帯を引張る事によつて胎盤の一部剥離を来したり又臍帯が断烈する為であろう。而らば一体臍帯にどの位の力が働いたら切断されるであろうか,云いかえれば臍帯はどの位の張力を持つているであろうかと種々調べてみたが遂にその記載をみなかつた。そこで自ら実験してみたのが本小論文である。
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