連載 漢方の歩き方 レーダーチャートで読み解く痛みの治療戦略:第24回
臨床応用編 腰下肢痛① 高齢者の慢性痛
矢数 芳英
1,2
1東京医科大学病院 麻酔科
2温知堂 矢数医院
pp.570-579
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200594
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矢:前回は,体幹部の痛みでした。
荒:術後痛にも漢方が有用でしたね。N320.腸癰湯という,珍しい処方もありました。
福:体幹の痛みの背景は多彩なので,病態チャートを作り治療戦略を考える(図1)意義がより感じられました。
矢:今回の腰下肢痛でも,病態チャートは重要な役割を果たしますよ。
荒:それは楽しみです。
矢:今回,提示する三つの症例は,すでに紹介したものです。具体的には,第2回の『「冷え」を「温める」』(2013年8月号),第3回の『「冷え」をさらに「温める」』(2013年9月号),第11回の『温めて水はけをよくする』(2014年8月号),です。
荒:だいぶ以前ですね。覚えているか心配です。
矢:大切なことは繰り返し述べますから大丈夫ですよ。それでは,実際の症例をみていきましょう。
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