徹底分析シリーズ 麻酔器
知れば臨床が面白くなる
呼吸回路—コンプレッションボリュームと死腔に注意
豊田 大介
1
,
牧 裕一
1
,
小竹 良文
1
Daisuke TOYOTA
1
,
Yuichi MAKI
1
,
Yoshifumi KOTAKE
1
1東邦大学医療センター大橋病院 麻酔科
pp.1010-1014
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200401
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呼吸回路の基本的な構成要素は,ガスの導管,患者の吸気需要を補うリザーバーおよび過剰ガスを回路から放出する呼気ポートあるいは呼気弁とされている。二酸化炭素(CO2)吸収剤を用いるかによって,サークルシステムと非再呼吸システムに分けられる。従来,サークルシステムは成人用,非再呼吸システムは小児用と考えられてきたが,麻酔器,特に人工呼吸器の進歩により,小児に対してもサークルシステムを用いることが増加している印象を受ける。この場合は,①コンプレッションボリュームと②装置死腔に注意が必要である。本稿ではこの2点について解説する。
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