Japanese
English
ジュニアコース
一回呼吸法—(2)死腔量,ガス分布,残気率
Single Breath Method:(2) Dead Space, Distribution of Inspired Gas and RV/TLC Ratio
外村 舜治
1
,
藤本 淳
1
Shunji Tonomura
1
,
Kiyoshi Fujimoto
1
1Center for Adult Diseases, Osaka
pp.341-345
発行日 1967年4月15日
Published Date 1967/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201764
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はじめに
呼吸機能における一回呼吸法(single breath me—thod)は,multiple breathingに対してよばれている測定の方法で,一回の吸気とそれに続く一回の呼気の間におけるあるindicator gasの変化を分析し,それによって死腔量,ガス分布,残気量,拡散能力などを知る方法である。本稿では拡散能力を除いた他の3つの測定法について述べるが,最も留意しなければならないことは,各測定値の量的な精度の問題である。これは測定方法そのものによるtechnical errorではなく,肺生理学的に生じるerrorであり,一回呼吸法の限界を示すものでもある。しかし,その反面時間的にも簡単で,被検者の負担も少ない利点をもっているので,以下それらの問題点を含めて述べることとする。
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