特集 救急手技のポイント
Ⅰ.基本手技
骨盤死腔持続低圧吸引法
竹田 省
1
,
木下 勝之
1
,
川添 太郎
2
1埼玉医科大学総合医療センター,産婦人科
2埼玉医科大学総合医療センター,麻酔科
pp.306-307
発行日 1990年4月10日
Published Date 1990/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900062
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広汎子宮全摘術では直腸側腔,膀胱側腔を開放するため,術後骨盤底に達する大きな死腔ができ,そこにリンパ液や血液等の浸出液が貯留し,放置すると感染巣となることが知られている。抗生剤の発達した今日でも,死抗炎の併発を予防する上で死腔の排液は重要である。
以前は,骨盤死腔から,腟断端を介して体外へおいた経腟ドレーンが試みられたが,自然排液に委せたドレーンでは,浸出液の排液は不充分であった。
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