徹底分析シリーズ アセトアミノフェン
小児麻酔の場合—当院での静注薬使用経験から
法華 真衣
1,2
,
上北 郁男
1
,
香川 哲郎
1
Mai HOKKA
1,2
,
Ikuo UEKITA
1
,
Tetsuro KAGAWA
1
1兵庫県立こども病院 麻酔科
2神戸大学病院 麻酔科
pp.890-893
発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200373
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アセトアミノフェンは副作用が少なく,新生児・乳児から用いることができるため,小児の鎮痛には頻繁に用いられている。これまで,周術期の主たる投与経路は経直腸投与(坐薬)だった。しかし,坐薬を嫌がる児を説得したり,寝ている患児を起こして挿入したりする必要があった。アセトアミノフェン静注薬が発売され,夜間や睡眠時も関係なく,定期的に投与することが可能となり,それに伴い,術後鎮痛の質も向上した印象がある。
本稿では,兵庫県立こども病院(以下,当院)でのアセトアミノフェンの使い方を中心に述べる。
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