徹底分析シリーズ 小児の気道異常
小児の閉塞性睡眠時無呼吸症候群—簡便な術前検査で重症度を評価しよう
北村 祐司
1
Yuji KITAMURA
1
1モントリオール小児病院 麻酔科
pp.674-679
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200324
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筆者の指導者である,モントリオール小児病院の麻酔科医Dr. Karen Brownは,小児の閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)研究の第一人者である。同時に,普段は心臓手術の麻酔までこなすバリバリの臨床家だ。Dr. Brownの業績は,より安全な周術期管理に直結するものが多い。それは何より,OSA患児と真摯に向き合い,臨床上の疑問を研究によって科学的に明らかにし,臨床に還元するという姿勢を貫いてきたからだ。
モントリオール小児病院にはもう一人,Dr. Robert Brouilletteという睡眠医学を専門とする優秀な小児科医がいる。彼らはよきパートナーだ。筆者が今,この病院で目の当たりにしているOSA患児に対する周術期管理体制は,彼らが中心となって築きあげてきたものである。
本稿では,小児OSAに関係する最近のトピックなどと合わせて,モントリオール小児病院(当院)の周術期管理を紹介する。
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