徹底分析シリーズ TAVI:カテーテル,そしてチームで治す大動脈弁狭窄症
コラム:内科と外科のコラボから芽生えた結束力
園田 拓道
1
Hiromichi SONODA
1
1九州大学病院 心臓血管外科
pp.467-471
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200238
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●TAVIチーム結成にあたって
当院でTAVIチームを結成するにあたり,いくつかのルールを決めました。そのうちの一つは,すでに機能しているハートセンターを構成している二つの循環器系内科(循環器内科と第一内科・心血管グループ)と,私たち心臓血管外科のなかからバランスよくメンバーを選任してチームにすること,もう一つは,麻酔科医は心臓外科手術の麻酔を得意とし,私たち外科医と互いの性格も含めた理解ができているメンバーとすること,です。
各医局にも異動について問い合わせました。というのも,チームを立ち上げてもすぐにメンバーが人事異動をしてしまっては,チームとしての経験値が下がってしまい,大変な損失になるからです。大学病院ならではの事情ですが,スタッフは割と頻繁に異動する傾向にありますので,チーム活動が軌道にのるまではメンバーが異動しないことを確認しておく必要がありました。最終的にTAVIチームのコアメンバーは,臨床で主導的に活躍している中堅医師で構成されました。
Copyright © 2015, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.