症例検討 よくあるトラブルを乗り越えよう 3
術中に刺激を加えていないのにBISが急上昇した
萩平 哲
1
Satoshi HAGIHIRA
1
1大阪大学大学院医学系研究科 麻酔・集中治療医学
pp.392-393
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200193
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症例
55歳の男性。身長160cm,体重65kg。胆囊ポリープに対して腹腔鏡下胆囊摘出術が予定された。既往歴に特筆すべきものはない。麻酔はプロポフォールとレミフェンタニルで導入し,ロクロニウムで筋弛緩を得たのち,気管挿管した。セボフルランとレミフェンタニルで維持した。セボフルランの呼気濃度は1.3%,レミフェンタニルの投与速度は0.2μg/kg/minとした。
手術開始後しばらくして,腹腔鏡のモニターの調子が悪く,機材を交換したところ,手術は中断中であったのにBIS値が45から75まで急上昇した。
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