徹底分析シリーズ 麻酔のリスクマネジメント
麻酔における安全性の向上と危険性の軽減について―日本麻酔科学会による偶発症例調査の意義と今後
白石 義人
1
SHIRAISHI,Yoshito
1
1藤枝市立総合病院 麻酔科
pp.308-311
発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101102089
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医療関係訴訟の新規件数と継続件数は平成16年(2004年)にピークとなり減少傾向に転じて現在に至っている(最高裁判所HP*1参照)。医療関係訴訟終局区分(2012年)は和解51.3%,判決まで至ったもの37.8%,取り下げ4.0%,請求放棄その他が6.5%である。医療関係訴訟で医療者側が敗訴になる割合は決して高くない。しかしながら,和解で支払った賠償金や裁判にかかわる労力や時間を考えると,医事紛争を防止することの重要性は自明の理である。
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