徹底分析シリーズ JSA PIMSと新専門医症例登録—専門医 維持したければ これを読め
日本麻酔科学会がJSA PIMSを配布する意義(現実)—まずは自施設で活用しよう
萩平 哲
1
Satoshi HAGIHIRA
1
1関西医科大学附属病院 麻酔科
pp.768-771
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201444
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2019年度から日本麻酔科学会(JSA)認定病院においてJSA PIMSを使用することが必須化された。筆者をはじめとしたJSA PIMSワーキングのメンバーは,10年以上前からJSAに対してこれを必須化することを主張しては却下され続けてきた。今回は専門医制度がJSA認定から日本専門医機構による認定に移行するのに伴い,機構から資格申請に必要な症例情報を正確に収集し,かつ審査において疑義がでた場合に該当症例をすみやかに提出することを求められたため,ようやく必須化されたのである。つまり主たる目的は,専門医認定手続きのためである。しかしながらJSA PIMSはそもそも電子麻酔台帳であるから,これを機に各施設においてJSA PIMS本来の機能が活用されることが望ましい。
本稿では,JSA PIMSの必須化によって何ができるようになるのか,JSAおよびJSA会員にどのようなメリットがあるのか,またJSA PIMSの更新によるデメリットにどう対応すべきか,などに関して話を進める。なお,今回のVer.6.0から日本心臓血管麻酔学会の専門医取得に関する入力も可能となっているが,本稿では取り扱わない。
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