徹底分析シリーズ 麻酔のリスクマネジメント
麻酔のリスクとインフォームドコンセント―患者・家族にどう説明したかではなく,患者・家族がどう理解したか
奥田 泰久
1
,
新井 丈郎
1
Yasuhisa OKUDA
1
,
Takero ARAI
1
1獨協医科大学越谷病院 麻酔科
pp.312-314
発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101102090
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日本麻酔科学会専門医試験の口頭試験に接遇問題を再導入した際に,「そんな基礎的なことをいまさら試験することはないであろう」とか「麻酔科にはそんなことが不得意な連中が入局するのでぜひやるべきだ」など,さまざまなご意見をいただいた。「患者への挨拶」,「アイコンタクト」,「声の大きさ」などの設問を含んだ試験の施行は,その後の日本における麻酔科医(指導者を含む)の術前診察の質を確実に上げたと考えている。そのような接遇の基本を身に付けたうえでのインフォームドコンセントである。
本稿ではリスクマネジメントに関して,麻酔科医の術前診察のあり方を,過去の代表的医事紛争を提示して解説する。
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