症例検討 冠攣縮
心窩部不快感がある患者の開腹胆囊摘出術中の冠攣縮―発作には十分量の冠拡張薬の投与を
張 京浩
1
,
平井 絢子
1
Kyungho CHANG
1
,
Ayako HIRAI
1
1東京大学医学部附属病院 麻酔科
pp.1004-1008
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101949
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
症例
62歳の男性。身長162cm,体重76kg。胆石に対する開腹胆囊摘出術が予定された。もともと安静時の心窩部不快感があり,硝酸薬の舌下錠を処方されたこともあったが,効果は不定であった。精査を進める過程で胆石が見つかり,心窩部不快感は胆囊由来の可能性が高いとされた。会社勤めで営業を担当しており,日常生活上では運動制限を認めない。高血圧に対してカルシウム拮抗薬を内服している。喫煙の習慣あり。
Copyright © 2013, "MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD." All rights reserved.