徹底分析シリーズ 冠攣縮
冠攣縮性狭心症の疾患概念の確立―日本発の研究が世界の常識を変えた
泰江 弘文
1,2
Hirofumi YASUE
1,2
1熊本加齢医学研究所
2熊本機能病院 循環器内科
pp.728-731
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101885
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虚血性心疾患のうち狭心症に関しては,18世紀後半にWilliam Heberdenによって記載されて以来,その発生機序の解明には長い間混乱がみられ,一過性の心筋虚血であることが確定したのは,1920年代に至ってからであった。さらに,心筋虚血の原因として冠動脈の攣縮(冠攣縮)が関与することが示されたのは,1970年代に入ってのことである。冠攣縮とは,冠動脈が異常に収縮して一過性の心筋虚血をきたすことを意味する。
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