症例検討 脊椎手術2
側臥位で開胸を必要とする胸椎手術―合併症の予防に重点をおいた麻酔管理を
永井 裕子
1
,
三島 誠悟
1
Yuko NAGAI
1
,
Seigo MISHIMA
1
1大津市民病院 麻酔科
pp.380-385
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101803
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症例
50歳の男性。身長170cm,体重55kg。栄養状態は不良。発熱を伴う背中の痛みが出現し,徐々に下肢の動きにくさ,排尿困難を自覚したために来院。血液検査で,白血球16000/μL,CRP 16.0mg/dLと,高度の感染性所見があり,MRI上でTh11~L1にかけての椎体に炎症所見を伴う骨破壊像を認めたため,準緊急で同部位の前方固定術が予定された。手術は右側臥位で,開胸操作を伴うため,麻酔は分離肺換気をリクエストされた。
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