私の工夫—手術・処置・手順・32
固定マットレスと血圧計用マンシェットを用いた開胸用側臥位固定法
岡本 亮爾
1
,
菅野 元喜
1
,
福山 訓生
1
Ryoji OKAMOTO
1
1社会保険小倉記念病院外科
pp.752
発行日 1997年6月20日
Published Date 1997/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902747
- 有料閲覧
- 文献概要
われわれは,胸腔鏡下手術および開胸手術に際する側臥位の体位の固定に外科手術用固定マットレスおよび血圧計用マンシェットを用いて良好な結果を得ているので報告する.
手術台に外科手術用固定マットレス(商品名:イージートップ)を敷き,さらに患者の側胸部から側腹部にあたる位置に血圧測定用マンシェットを置く.麻酔操作が完了した後,患者を側臥位にし,固定用マットレスにより患者の体型を形作りマットレス内の空気を抜いてマットレスを硬化させる.さらに健側側胸部に置いた血圧計用のマンシェットを膨らませることによって患側側胸部を弧状に持ち上げ,患側肋間を十分に広げることができる(図).開胸時には血圧計用マンシェットの空気を抜くだけで患側肋間を狭めることができ,閉胸操作が容易に行える.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.