徹底分析シリーズ 3.11から学ぶ
コラム:沖縄からの三つのメッセージ
近藤 豊
1
KONDO, Yutaka
1
1琉球大学大学院医学研究科 救急医学講座
pp.244-245
発行日 2012年3月1日
Published Date 2012/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101473
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この1年間,日本全体が東日本大震災の影響を受け,いろいろな思いを募らせたが,われわれ医療者は何を学んだのであろうか?
1年前の震災発生当日,沖縄にいた筆者は,震災発生5日目に被災地へ向かっていた1)。筆者らの初陣2)から始まった沖縄県JMAT(Japan Medical Association Team)はその後,79名の医療者を岩手県に約2か月半にわたって継続して派遣した。その累計診察患者数は約5000人にのぼり,支援する側,される側の双方がある程度満足できる結果であった。
「自分にできることがあればやりたい」という気持ちを“気持ちだけ”にしないために,筆者が経験し,災害時支援に必要と感じた三つの要点を紹介する。
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