徹底分析シリーズ 3.11から学ぶ
災害支援で意外に忘れられる大切な準備―保険,装備,そして施設のサポート環境
三浦 邦久
1
,
佐藤 秀貴
2
,
石原 哲
3
MIURA, Kunihisa
1
,
SATO, Hidetaka
2
,
ISHIHARA, Toru
3
1江東病院 麻酔科
2東京臨海病院 救急科
3白鬚橋病院 救急部
pp.240-243
発行日 2012年3月1日
Published Date 2012/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101472
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災害は,いつ,どこで,どのように発生するか誰もわからない。しかし,起きた災害から1人でも多くの人命を救い,被害を最小限にとどめるのが,医療界はもとより人間の永遠の課題である。
今回の大震災で災害医療に大きな関心が寄せられた。ただ,災害医療支援は,平時から準備をしておかないと,迅速に行動することができない。そのため,「自分も何かしたいのに,どうすればいいのかわからない」といった気持ちを抱いていた読者も多いのではないだろうか。
そこで本稿では,筆者らが実際に行った災害医療支援の活動にもとづき,事前の備えについて述べる。なお,発災直後(72時間以前)と,それ以降の慢性期の医療支援に行く際で,必要なものは違ってくると思われるが,今回は各期間に共通するものを取り上げる。
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