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■浅麻酔・体位・口軸-咽頭軸の角度に気をつけよう!
LMAを使い始めた頃,うまく口のなかに挿入することができなかったり,何とか入ったものの麻酔バッグを押しても硬くて胸郭も上がらず,LMAの挿入を何度も繰り返し,術者に白い眼で見られながらも,口腔内を血だらけにして,結局は気管挿管に変更して切り抜けた(!?)といった経験があります。挿入方法やその使用方法が工夫され,ほぼ確立されてきた今日,以前と比べてLMAの挿入に難渋することは少なくなりました。それでも,時に油断していれば思わぬ事態になりかねません。転ばぬ先の杖。LMAがうまく入らなかったとき,その問題点や原因を学び,その対策を検討することが,さらなるスキルアップにつながります。
■基本手技に照らして,自分の手技をまず見直すことも大事
手技,正しい方法を確認しよう
手技一般についても言えることですが,LMAがうまく入らなかったり,挿入に対して苦手意識を持っている人は,たいていの場合,正しくない方法で行っていることが多いようです。まずは基本手技の正しい方法を確認し,自分の手技と比較,見直しをすることが大事です。手技によっては教えてくれる上級医により異なっていたり,教科書によっても違いがみられることがあり,混乱したことがある人も多いと思います。
■手の小さい人は,はじめから傍正中法で舌を回避!
LMAを“うまくいれるコツ”は,百家争鳴かと思いますが,LMAでの麻酔管理は日々相当数やっておりますので,ちょっと語らせていただきます。
▼コラム:AWSで挿管できなかったときに,LMA Fastrachで救われた症例
皆さんは最近,Fastrachを使っていますか。正直のところ私は,あまり使用していません。皆さんも最近は,Fastrachを使用しなくなったのではないかと推測しています。なぜ,Fastrachが最近使用されなくなったのでしょうか。おそらく,次の二つの理由からではないでしょうか。
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