特集 Q&Aでおさえるvascular imaging最重要ポイント
大動脈 造影CT・MRIで、Adamkiewicz動脈をうまく描出するコツを教えてください
高木 英誠
1
,
吉岡 邦浩
1岩手医科大学 循環器放射線科
キーワード:
Gadolinium
,
造影剤
,
側副循環
,
X線CT
,
動脈閉塞性疾患
,
MRA
,
ヨウ素化合物
,
Adamkiewicz動脈
Keyword:
Arterial Occlusive Diseases
,
Contrast Media
,
Collateral Circulation
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Iodine Compounds
,
Magnetic Resonance Angiography
,
Gadolinium
pp.330-333
発行日 2017年3月26日
Published Date 2017/3/26
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2017167704
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.Adamkiewicz動脈(AKA)は血管径が約1mmと細く,椎間孔付近では近接する骨のアーチファクトにより走行が不明瞭化しやすいため,可能な限り動脈の造影効果を高める必要がある。造影CTでは高濃度,高用量の造影剤を用いてボーラストラッキング法で撮影タイミングを決定する2.骨のアーチファクトやノイズの調整ため,複数の再構成関数を試すことも必要である。逐次近似再構成法による骨のアーチファクトやノイズの低減も期待できる(図1)3.AKA描出のための至適撮影タイミングは,起始部の状態や側副血行路の有無により異なり,造影CTでは撮影タイミングの決定が難しい。3テスラMRIを用いたtime–resolvedMRAでは,高い時間分解能で繰り返し撮影可能であり,造影CTでタイミングを逸した例では,time–resolvedMRAで描出可能な場合もある
Copyright© 2017 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.