徹底分析シリーズ LMA・声門上器具
私の疑問に答えて!
挿入時の体位は?
狩谷 伸享
1
,
浅井 隆
2
,
本田 完
3
Nobutaka KARIYA
1
,
Takashi ASAI
2
,
Osamu HONDA
3
1兵庫医科大学 麻酔科学講座
2関西医科大学 麻酔科学講座
3新潟医療生活協同組合木戸病院
pp.765-770
発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100724
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■種類によって挿入時の最適な頭頸位は違う
Classic挿入はsniffing positionで
Classic挿入時の適切な頭頸位置は,次の一言につきます。
頭頸部をsniffing positionにする
挿入の容易度は,舌根部での口腔軸と咽頭軸がつくる角度に影響され,角度が広いほど挿入が容易になります(図1)。頭を枕に乗せ(図1b),頭部後屈をさせたいわゆるsniffing position(嗅ぐ姿勢)(図1c)にすると,口腔-咽頭軸角度が最も大きくなるので,これが最適な頭頸位だと言えます1)。
■側臥位手術,腹臥位手術でも挿入は仰臥位で,体位変換は複数の人手でLMAの固定に注意して行う
質問の意図は,①LMAを挿入する際の患者の体位,②LMAによる気道管理が可能な手術体位の二つに解釈できる。本稿ではこの二つに分けて考えてみる。
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