特集 薬にまつわる疑問に答える
薬にまつわる疑問
13.その他
透析患者に対する処方のコツを教えてください
有木 沙織
1
,
牛尾 聡一郎
1
,
村川 公央
1
,
座間味 義人
1
Saori Ariki
1
,
Soichiro Ushio
1
,
Kiminaka Murakawa
1
,
Yoshito Zamami
1
1岡山大学病院薬剤部
キーワード:
透析患者
,
透析性
,
タンパク結合率
,
薬剤関連問題
Keyword:
透析患者
,
透析性
,
タンパク結合率
,
薬剤関連問題
pp.1168-1171
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000297
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はじめに
わが国の透析患者数は約34万人(2019年12月31日時点)1)と年々増加しており,2018年のアメリカ腎臓データシステム(United State renal data system:USRDS)によれば,日本の透析患者の有病率は台湾に次いで世界第2位と言われている。透析患者だけでなく腎不全患者の場合,腎排泄性の薬剤を健常者と同じ常用量で投与すると,薬剤の排泄遅延による作用増強あるいは有害事象が起こりやすくなる。そのため,腎不全患者に処方を行う際は,用法用量を十分に検討する必要がある。
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