症例検討 産科救急の麻酔
喘息患者の緊急帝王切開術の麻酔:帝王切開中,胎盤娩出後に子宮収縮が不十分なときの対応
加藤 里絵
1
,
佐藤 二郎
1
Rie KATO
1
,
Jiro SATO
1
1東京女子医科大学附属八千代医療センター 麻酔科
pp.374-379
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100636
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
症例
27歳(0経妊,0経産)。喘息の既往があり,妊娠経過中も小発作を繰り返したが塩酸プロカテロール吸入で軽快していた。無痛分娩希望であったため38週0日で計画分娩とし,オキシトシンにより誘発を開始したが,オキシトシンを極量まで用いても児頭の下降が不良で,分娩停止の診断で緊急帝王切開術が依頼された。硬膜外麻酔により帝王切開術を開始し,児娩出後にアトニン5単位を静脈内投与した子宮収縮が不良で出血が続いており,術者から子宮収縮薬の追加投与が依頼された。
Copyright © 2009, "MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD." All rights reserved.