症例検討 産科救急の麻酔
児娩出後,総腸骨動脈バルーンで閉塞を試みたが大量出血となった場合の対応:麻酔科医は危機管理の司令塔たれ!
高田 真二
1
Shinji TAKADA
1
1帝京大学医学部 麻酔科学講座
pp.362-373
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100635
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症例
30歳(1経妊,1経産)。前回は骨盤位のために帝王切開が選択されたため,今回も帝王切開が予定され,自己血(800mL)が貯血されていた。前置胎盤であり,MRIで癒着胎盤が疑われたため,事前に総腸骨動脈にバルーンを留置し,手術を開始した。児娩出後にバルーンで閉塞を試みたが,大量出血となり,血圧が急激に低下した。
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