特集 On Fleek 産婦人科手術
Ⅱ.周産期
2.前置癒着胎盤に対する帝王切開術
桑田 知之
1
Kuwata Tomoyuki
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター周産期科
pp.1361-1367
発行日 2018年10月31日
Published Date 2018/10/31
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000631
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前置癒着胎盤に対する帝王切開は,産科のなかでも最難関手術である。術前診断で癒着胎盤の可能性が否定できなければ,万全の準備をして手術に備えるべきである。本当に癒着胎盤であったときの被害が大きくなるためである。術前準備としては,大きく分けて4つ,① 自己血と同種血輸血の準備,② 血管内バルーンの留置,③ 尿管ステント挿入,④ 子宮口の丸型鉗子による閉鎖,がある。いつ大出血して緊急手術となってもよいように,術前からの他科との連携が重要である。
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