症例検討 産科救急の麻酔
脊髄くも膜下麻酔による胎盤剝離で大量出血となった場合の対応
福田 功
1
Isao FUKUDA
1
1防衛医科大学校病院 麻酔科
pp.358-360
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100634
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症例
30歳(1経妊,1経産)。前回は骨盤位のために帝王切開が選択されたため,今回も帝切が予定され,自己血(800mL)が貯血されていた。前壁の辺縁前置胎盤であったが,MRIなどでは癒着胎盤を示す所見は認めなかった。脊髄くも膜下麻酔で手術を開始し,児娩出後に胎盤を剝離したところ,大量出血となり,血圧が急激に低下した。
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