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【疾患編3】周産期
《周産期疾患》
常位胎盤早期剝離
進藤 亮輔
1
,
青木 茂
2
1横須賀共済病院産婦人科
2横浜市立大学附属市民総合医療センター総合周産期母子医療センター
pp.220-223
発行日 2018年4月20日
Published Date 2018/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209341
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外来管理のポイント
❖常位胎盤早期剝離(早剝)には性器出血を伴うrevealed abruptionと性器出血のないconcealed abruptionがあるが,後者では胎盤の中央部が剝離するためより重篤な症状を呈し,予後不良である.
❖出血や胎盤後血腫などの典型的な所見のないことも多く,むしろ出血よりも腹痛のほうがより重症度に関連する所見である.妊婦が腹痛を訴える場合,早剝を常に念頭におき,切迫早産や前駆陣痛との鑑別を進めることが肝要である.
❖胎盤辺縁部の静脈性出血であるchronic abruptionは,らせん動脈の破綻によって生じる真の早剝とは病態が異なり,待機的に管理することも可能である.ただし,真の早剝に移行するリスクが高いため,入院管理は必須である.
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