増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント
I 妊娠週数ごとの健診の実際
妊娠22から36週まで
診断と外来対応
常位胎盤早期剝離
工藤 美樹
1
1広島大学大学院医歯薬保健学研究院産婦人科
pp.187-189
発行日 2015年4月20日
Published Date 2015/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208368
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POINT
◇常位胎盤早期剝離は性器出血や腹痛で突然発症し,母児ともに生命の危険性のある疾患であり,その予知・予防法はない.
◇常位胎盤早期剝離の危険因子をもつ患者には,胎動減少,腹痛,性器出血などが常位胎盤早期剝離の初発症状であることを周知し,それらが出現した際には速やかに受診するように指導する.
◇性器出血,子宮収縮を認める妊婦には常位胎盤早期剝離の可能性を疑い,超音波検査,胎児心拍・子宮収縮の監視を行う.
◇常位胎盤早期剝離を発症した場合には,母体の全身状態の把握と急速遂娩が管理の基本である.
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