徹底分析シリーズ 星状神経節ブロックを見直す
臨床研究からの有用性:開業医における星状神経節ブロックの意義
伊達 久
1
Hisashi DATE
1
1仙台ペインクリニック
pp.1168-1171
発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100515
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ペインクリニック開業医にとって,星状神経節ブロック(SGB)は,頻繁に行う手技である。硬膜外ブロックと合わせて神経ブロックの大半を占めている。適応疾患は,上半身の疼痛疾患だけでなく,顔面神経麻痺,網膜中心動脈閉塞症,突発性難聴など,非疼痛性疾患にまで及ぶ。また,SGBはある程度定期的に施行することが多く,土曜日や夕方も診療しているクリニックのほうが,安定的に通院できるメリットがある。
しかし,開業医の多くは無床診療所であり,診療時間外にはクリニックが不在となる。SGB後の頸部血腫は施行後数時間してから発症することが多く,患者からの連絡も不通となり,緊急時の対応が後手に回る可能性がある。後方医療機関の確保や患者教育の徹底などを普段から行っておく必要がある。
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