徹底分析シリーズ 星状神経節ブロックを見直す
臨床研究からの有用性:有用な疾患に対する「過去」と「最近」の知見
杉浦 健之
1
,
津田 喬子
1
Takeshi SUGIURA
1
,
Takako TSUDA
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科 麻酔・危機管理医学
pp.1162-1167
発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100514
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名古屋市立大学病院ペインクリニック外来の受診患者数は,年間延べ8000人ほどであり,神経ブロックを中心とした治療を行っている。そのうち星状神経節ブロック(SGB)は,硬膜外ブロックと並び外来治療に頻用している手技の一つである。治療対象疾患は日本ペインクリニック学会の治療指針を中心にしているが,SGBの有用性から,顔面から上腕部の痛みに加え,ストレスにかかわる自律神経症状の改善などにも適応を拡げている。
本稿では,頸部交感神経節の働きとSGBの作用機序を考察し,新たにSGBが有用と考えられる疾患について,当施設の臨床研究のデータを提示して紹介する。
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