徹底分析シリーズ 心不全に挑む
慢性心不全の重症度をどのようにとらえるか
佐藤 直樹
1,2
Naoki SATO
1,2
1日本医科大学 集中治療室
2日本医科大学 循環器内科
pp.1064-1068
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100473
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心不全は,紀元前後には“dropsy”としてとらえられ,著明な体液貯留が主病態と考えられていた。何らかの原因があり,心臓の構成部位に障害が進むと,ある時期を契機に心不全症状が出始め,悪化を繰り返すことでさらなる障害をきたす。この一連の流れをどのように把握し,どのように食い止めるか,これが今,世界の医療のなかで最も重要な課題の一つである。
本稿では,このような複雑で多彩な症候群である心不全の重症度評価や予後を規定因子について総括する。
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