Japanese
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特集 慢性心不全の考え方
慢性心不全の重症度分類
Assessment of the Severity of Chronic Heart Failure
麻野井 英次
1
Hidetsugu Asanoi
1
1富山医科薬科大学第二内科
1Department of Internal Medicine Ⅱ, Toyama Medical and Pharmaceutical University Faculty of Medicine
pp.633-639
発行日 1994年7月15日
Published Date 1994/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900889
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はじめに
慢性心不全は心機能障害のために日常身体活動能が障害され,神経体液性因子の亢進や体液貯留,予後不良を特徴とする症候群と定義される1).かかる定義から,臨床約には身体活動能が慢性心不全の重症度評価の中心をなす.しかし心不全の病態生理からみると,神経体液性因子の亢進,Na,水貯留が重症度を考えるうえで重要である.さらに予後規定要因から重症度を評価することが大切で,これには心機能や不整脈など多くの因子が含まれる.ここでは①身体活動能,②病態生理,③予後規定因子,の面からみた重症度評価について述べる.
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