症例検討 気道確保が困難な症例
上顎腫瘍と開口制限のある気道確保困難症例:外科医と患者の協力を得,複数のプランでのぞむ
藤澤 美智子
1
Michiko FUJISAWA
1
1東京医科歯科大学医学部 麻酔・蘇生・ペインクリニック科
pp.1006-1009
発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100442
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症例
65歳の女性。3年前に上顎腫瘍で腫瘍摘出術を数回施行している。術後,放射線療法(サイバーナイフ)を施行し,顎関節の癒着のためほとんど開口ができないが左右の大臼歯はない。
今回,上咽頭部への腫瘍の再発が認められた。経鼻的にアプローチしてレーザーにて腫瘍を焼灼することが計画された。既往歴は過去に受けた手術歴のみである。呼吸機能,心機能等に異常を認めていない。
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