徹底分析シリーズ 気道確保のストラテジー
気道確保困難時に役立つ器具・方法
井上 哲夫
1
Tetsuo INOUE
1
1日本医科大学千葉北総病院 麻酔科
pp.40-44
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100229
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日常的な全身麻酔における気道確保の方法は,フェイスマスク,気管チューブ,およびラリンジアルマスクに代表される,喉頭上エアウェイ器具supralaryngeal airway devicesを利用する手技の中から選択される。各手技が標準的な方法で困難をきたす場合に補助的に用いる,あるいは代替となる器具類や方法は数多く存在する1)。それぞれ単独で用いるだけでなく,複数を適宜併用することも可能であり,現在,気道確保困難時のストラテジーにはきわめて多くの選択肢がある。
ここでは,標準的な各手技の困難時に役立つ器具類・方法のいくつかを述べてみたい。
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