連載 判例ピックアップ 第32回
緊急時の気道確保困難への対応—誰が緊急外科的気道確保を行うのか?
奥田 泰久
1
1獨協医科大学埼玉医療センター 麻酔科
キーワード:
急性喉頭蓋炎
,
挿管困難
,
外科的気道確保
,
ガイドライン
,
輪状甲状靭帯穿刺・切開
,
SpO2
Keyword:
急性喉頭蓋炎
,
挿管困難
,
外科的気道確保
,
ガイドライン
,
輪状甲状靭帯穿刺・切開
,
SpO2
pp.1224-1231
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202740
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●Summary
二次救急病院において,急性喉頭蓋炎に罹患したと考えられる患者の気道閉塞による呼吸困難に対する気道確保が難渋し,最終的には三次救急病院に搬送されたが,到着時には心停止に至り,緊急外科的気道確保が施行されるも低酸素脳症を経て死亡した。遺族は二次救急病院の医師にその対応の過誤があったとして賠償を求めて提訴した。一審では医師の過失が認められたが,控訴審では過失は認められなかった。
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