症例検討 ダメージコントロール
ICU管理:戦線立て直しの秘策
黒木 雄一
1
,
太田 祥一
1
Yuichi KUROKI
1
,
Shoichi OHTA
1
1東京医科大学八王子医療センター 救命救急センター
pp.560-563
発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100340
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重症外傷,特に腹部外傷に対するダメージコントロールサージャリーdamage control surgery(DCS)では,ガーゼパッキングなどにより出血制御した後にICU管理を行う。ここで状態を安定化させた後,planned re-operation(計画的な再手術)により損傷部位の修復を行う。すなわち,DCS後のICU管理の目的は,planned re-operationに向けた全身状態の早期安定化であり,そのために,外傷死の三徴deadly triadとして知られる,低体温,アシドーシス,凝固障害を補正し,planned re-operationへの十分な備えをすることにある。
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