ドクター訪問
医療戦線の形成をめざす—青年医師連合委員長 宇都宮 泰英 先生
檜垣 日出男
,
本誌編集室
pp.113
発行日 1970年2月1日
Published Date 1970/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914790
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“青医連(青年医師連合)の活動には区分があります,東大闘争を境に。東大闘争開始前と後。開始前は卒後1,2年青年医師の卒後研修獲得(大学病院での)。これは個別利害追求,つまり若手医師の利害でした。開始後は登録医制問題を中心に,医療全体に取り組む必要がでてきた。また学園闘争と医療問題闘争との結合があったわけです。拡がりをもった。研修問題から一方は医局問題,これは医局解体闘争であり学会解体闘争である。つまり根本的否定です。一方は大学問題,つまり処分問題から発した自治の闘争。この二つの面をもち,医師全体の問題提起となった。そして昨年秋,安保への闘い(佐藤訪米阻止,生産点実力闘争)となって安保闘争と結合。ここに個別利害追求から全人民的政治課題への取り組みになり,普遍的問題提起をやってゆくなかで,医師,看護婦,医療技術者などを含んだ医療戦線の形成へと進みつつある。安保闘争を院内統一戦線による実力闘争で闘い,それがストライキ・バリケード封鎖となった。当初の型がこれで,他職種医療労働者を包みこんだ院内闘争を生起した。東大,京大,大阪市立大,福島大がこれである。”青年医師連合2代目委員長・中央執行委員宇都宮泰英氏は淀みなく熱をこめ一気に語った。"この戦線形成の縦走的主体的隊列としての牽引部隊,つまり中核をつくること。これは青医連しかない,確信もっていえる。
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