特集 勤務医の未来
事例にみる医師の就職戦線
三田 重人
1
,
井上 泰
2
Shigeto MITA
1
,
Tooru INOUE
2
1三田医院
2東京大学医学部病理学教室
pp.578-582
発行日 1986年7月1日
Published Date 1986/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208867
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脱勤務医,開業に至る経緯
■心臓専門医を目指して
私の住んでいる秋田県能代市は,人口約6万人の典型的地方小都市です.今から15年ほど前,私が医学部入学を志していた頃この地には二つあった総合病院にも開業医の先生にも,いわゆる循環器病学を専門にしている方はほとんどいない状態でした.以前より父の心臓病(今思えばNCAか?)に悩まされていた私は,将来心臓の専門医になることを志し,昭和47年秋田大学医学部に第3期生として入学しました.
在学中,運動部としてスキー部に在籍していましたが,ここには心臓外科の医局の先生たちが顧問としておられ,ますます心臓の専門医,特に故郷能代には未だなかった心臓外科の専門医を目指すようになりました.
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