連載 急性呼吸不全を考える:第1回
急性呼吸不全の位置づけは?
落合 亮一
1
1東邦大学医学部 麻酔科学第一講座
pp.584-586
発行日 2008年6月1日
Published Date 2008/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100110
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
一般に急性呼吸不全と言いますと,明らかな慢性呼吸器疾患のない症例でみられる呼吸不全のことで,呼吸筋麻痺や心不全による肺水腫,あるいは喘息の重責発作などの換気障害など,その原因や病態生理は多岐にわります。
今回の連載で焦点を当てているのは,急性呼吸促迫症候群acute respiratory distress syndrome(ARDS)とその仲間である急性肺損傷acute lung injury(ALI)です。これは一体どのような病態を示して,予後はどの程度期待できるのか,考えてみましょう。
Copyright © 2008, "MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD." All rights reserved.