特集 看護学生に本当に必要な教育学を探して
教養としての教育学の位置づけ
新保 幸洋
1
1東邦大学理学部教養科教育学教室教員養成課程
pp.758-764
発行日 2010年9月25日
Published Date 2010/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101553
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はじめに
本特集で筆者に与えられたテーマは,「教養教育としての教育学の位置づけ」である。特に看護専門学校における「教育学」の在り方に焦点を当てて論じよというのが編集部からの依頼であった。そこで2部構成からなる考察のなかで筆者の見解を述べることにした。
第1部では,教養の意味や必要性について取り上げる。そして専門教育と教養教育との関係について触れた後,看護教育において教養教育がどのような意味を持つのかを検討する。次に教養教育の一端を担う「教育学」を学ぶことの意味と重要性についても述べる。
第2部では,看護教育課程の歴史と関連させ,教育学の位置づけの変化を明らかにする。次に神奈川県内の看護専門学校と短期大学における「教育学」の設置状況の調査結果を示すと共に,科目設置者や運営責任者に対して筆者がインタビュー等を行った概要を報告する。
最後に,まとめとして看護教育における教養としての「教育学」の位置づけについて再度触れ,本論文の締めくくりとしたい。
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