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第5土曜特集 内視鏡医学のすべて――各領域における診断・治療の進歩
呼吸器
呼吸器診療におけるクライオの位置づけ
Transbronchial cryobiopsy in respiratory medicine
丹羽 崇
1
Takashi NIWA
1
1神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器内科
キーワード:
クライオ生検
,
肺がん
,
間質性肺炎
Keyword:
クライオ生検
,
肺がん
,
間質性肺炎
pp.1216-1218
発行日 2023年9月30日
Published Date 2023/9/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu286141216
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気管支鏡下クライオ生検が2017年に薬事承認とともにわが国へ導入されてから,およそ6年が経過した.機器導入済施設数は130施設を超え,さらに拡がっていく様相を呈している.本手技は経気管支鏡下でありながら,これまでになく大きな検体が採取できるという点が特徴であり,気管支鏡診断の発展という点において導入当初から大きな期待がされてきた.一方で,採取検体が大きいために,合併症の発症率が従来の気管支鏡下生検法に比較して多いことがあり,導入黎明期では安全性についての議論が先行し,診断精度に関する検討は不足がちであった.しかし,その診断についてのエビデンスも,近年では間質性肺炎と肺がんの領域で充実しつつある.本稿ではクライオ生検が発展した経緯について述べるとともに,文献的考察を交えながら,その活用領域について詳説したい.
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