Japanese
English
特集 呼吸リハビリテーション
呼吸リハビリテーションのガイドラインとその位置づけ
The guidelines for pulmonary rehabilitation―positioning of the Japanese guideline and the manual for exercise training.
植木 純
1
,
吉見 格
1
,
福地 義之助
1
Jun Ueki
1
,
Kaku Yoshimi
1
,
Yoshinosuke Fukuchi
1
1順天堂大学医学部呼吸器内科
1Department of Respiratory Medicine, Juntendo University School of Medicine
キーワード:
呼吸リハビリテーション
,
ガイドライン
,
マニュアル
,
COPD
,
エビデンス
Keyword:
呼吸リハビリテーション
,
ガイドライン
,
マニュアル
,
COPD
,
エビデンス
pp.107-112
発行日 2004年2月10日
Published Date 2004/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100537
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はじめに
欧米では内部障害に対するリハビリテーションの重要性が早くより認識され,慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)を主な対象として呼吸リハビリテーションの有用性のエビデンスが得られてきた.わが国でも,呼吸リハビリテーションの重要性は広く認識されつつあるが,医療スタッフの教育や育成,包括的な医療への取り組み,診療報酬など,その展開には解決すべきいくつかの障害が存在する.最近の動向として,2001年12月に日本呼吸管理学会,日本呼吸器学会より,両学会のコンセンサスとして呼吸リハビリテーションに関するステートメントが発表された1,2).さらに,日本理学療法士協会が参画し,2003年7月にはより実践的な「呼吸リハビリテーションマニュアル―運動療法―」が発表された3).
本稿では,ステートメント,運動療法のマニュアルを中心に呼吸リハビリテーションについて解説する.
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