特集 ここが変わった!—呼吸器診療 最新スタンダード
Ⅳ.肺血管疾患
肺動脈性肺高血圧症
田邉 信宏
1
1千葉県済生会習志野病院肺高血圧症センター
キーワード:
リスク分類
,
心肺疾患併存PAH
,
肺血管リモデリング
,
ソタテルセプト
Keyword:
リスク分類
,
心肺疾患併存PAH
,
肺血管リモデリング
,
ソタテルセプト
pp.117-122
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.243232680740010117
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ここが変わった!
●過去のスタンダード
・肺動脈性肺高血圧症の診断基準は,平均肺動脈圧≧25mmHg,肺動脈楔入圧≦15mmHg,肺血管抵抗>3WUと定義されていた.
・PAHは,若い女性に多く併存症を有さない例が多かった.
・治療アルゴリズムはNYHA分類によって肺血管拡張薬の単剤,あるいは併用療法を行うことが推奨された.
●現在のスタンダード
・肺動脈性高血圧症の診断基準は,平均肺動脈圧>20mmHg,肺動脈楔入圧≦15mmHg,肺血管抵抗>2WUに変更された.
・70歳以上の高齢PAHが1/3を占め,心肺疾患併存症を有することから,心肺疾患併存PAHでは単剤で治療を開始することが推奨されるようになった.
・併存症のないPAHでは,リスク分類によって,肺血管拡張薬併用療法を用い,フォローアップ時低リスクに達しない患者では,肺血管リモデリング改善薬のソタテルセプトの使用が選択肢の一つとなった.

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