海外だより
Hamilton Hallだより
重井 達朗
1
1東大薬理学教室
pp.211-212
発行日 1960年8月15日
Published Date 1960/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425906146
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フツトボールとバスケットボールの強いOhio州立大学は,州庁のあるColumbus市にあります。4月も末となつて広大な美しいcampusはすつかり春になりました。ここに学ぶ男女学生の数は約25,000,日本人留学生も30人ほど居ます。医学部生理学教室はcampus南端のHamilton Hallにあります。数年前,昭和医大の市河教授がDr. Bozlerのところに留学されていました。御多分に漏れず国際色豊かですが,昨年大阪府大農学部の柳谷氏と,私が来た他,タイ,印度からも1人ずつ来て東洋色を加えています。
ここの生理はなかなか大世帯で,Professor 8人(中1人はProf. Emeritus),Associate Prof. 2人,Assistant Prof. 6人,その研究領域も循環系,筋生理,航空生理,生物物理,内分泌,放射線,脂質代謝,視覚の生理といつた具合に広汎にわたつています。大学院学生21人,実験助手約15人,他に器具管理係,動物飼育係及び電気係計9人がいて,教育,研究を助け,officeには4人の事務員がいます。スタッフ及び16名の顧員の俵給総額が年間約20万ドル,一方Research grantの総額がやはり20万ドル前後とのことです。
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