Japanese
English
特集 細胞機能とリン酸化
免疫機能におけるリン酸化
Immune function and cellular protein phosphorylation
中島 泉
1
,
蒲 寐医
1
,
浜口 道成
2
Izumi Nakashima
1
,
Mei-yi Pu
1
,
Michinari Hamaguchi
2
1名古屋大学医学部免疫学教室
2名古屋大学医学部病態制御研究施設
pp.296-304
発行日 1992年8月15日
Published Date 1992/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900356
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
リン酸化と脱リン酸化によって蛋白質の構造と機能が動的に変わり,これが数多くの生命反応のオン/オフスウィッチとして働くことが知られてきている。このことは免疫の機能においても例外ではない。
蛋白質はセリン/スレオニン残基あるいはチロシン残基においてそれぞれ特定のキナーゼによってリン酸化される。2種類のリン酸化によって蛋白質の構造と機能が修飾され,こうしたリン酸化を軸に多種類のキナーゼと基質が機能的に連鎖してシグナルカスケードの骨格をつくる。本稿では免疫機能を支えるリンパ球に焦点を絞ってその生理における蛋白質リン酸化の役割を考える。
Copyright © 1992, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.