増大特集 タンパク質・核酸の分子修飾
Ⅱ.細胞質/オルガネラでの分子修飾
細胞内シグナル
脱リン酸化(チロシン)
畠山 昌則
1
Hatakeyama Masanori
1
1東京大学大学院医学系研究科微生物学
キーワード:
チロシン脱リン酸化
,
チロシンホスファターゼ
,
発生
,
がん
Keyword:
チロシン脱リン酸化
,
チロシンホスファターゼ
,
発生
,
がん
pp.436-437
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200866
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チロシン残基の可逆的リン酸化は,増殖,接着,運動,分化といった基本的な細胞機能の制御に深くかかわるシグナル伝達を担う重要な生化学的修飾である。タンパク質のチロシンリン酸化レベルは,細胞内におけるタンパク質チロシンリン酸化酵素(チロシンキナーゼ;PTK)とタンパク質チロシン脱リン酸化酵素(チロシンホスファターゼ;PTP)の相対的な力関係により決定され,チロシン脱リン酸化酵素の質的・量的異常は悪性腫瘍に加え,発生異常,代謝異常,免疫病など多彩な疾患発症に深くかかわる。
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