増大特集 脳とからだ
Ⅳ.内分泌系と脳の相互作用
食欲制御のコンダクター:グレリン
佐藤 貴弘
1
,
椎村 祐樹
1,2
,
梶谷 宇
3
,
岩田 想
2
,
児島 将康
1
Sato Takahiro
1
,
Shiimura Yuki
1,2
,
Kajitani Takashi
3
,
Iwata So
2
,
Kojima Masayasu
1
1久留米大学分子生命科学研究所遺伝情報研究部門
2京都大学大学院医学研究科分子細胞情報学
3桜の聖母短期大学生活科学科食物栄養専攻
キーワード:
グレリン
,
グレリン受容体
,
エストラジオール
Keyword:
グレリン
,
グレリン受容体
,
エストラジオール
pp.485-488
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201422
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グレリンは胃や十二指腸から分泌されて血液中を循環するホルモンであり,全身に広く分布するグレリン受容体に結合して多彩な生理作用を示す。このような生理作用の多くは脳機能の調節を介して発現すると考えられているが,詳細なメカニズムは未知の部分も多い。本稿では,末梢から分泌されて血液中を循環するグレリンと,中枢から分泌されて神経内分泌因子として作用するグレリンに着目し,グレリンが食欲制御のコンダクターとして機能するメカニズムを中心に概説する。
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