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食欲調節と成長ホルモン分泌に作用する新しいホルモン グレリン
中里 雅光
1
,
椎屋 智美
1
,
伊達 紫
1
,
松倉 茂
1
1宮崎医科大学第3内科
キーワード:
グレリン
,
摂食調節
,
成長ホルモン分泌
Keyword:
グレリン
,
摂食調節
,
成長ホルモン分泌
pp.900-903
発行日 2001年8月15日
Published Date 2001/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904846
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1.はじめに
グレリンは1999年に胃から発見された新規ペプチドホルモンである1).グレリンは28アミノ酸よりなり,分子内に脂肪酸の修飾があり,しかもこの修飾が生物活性発現に必要であるという特徴のある構造をしている(図1).グレリンは強力な成長ホルモン(GH)分泌活性のみならず,摂食亢進や胃機能調節などエネルギー代謝調節にも機能している2).近年の摂食調節ホルモンの研究により,複雑な食欲ならびにエネルギー代謝調節機構が明らかになりつつある.グレリンの発見とその生理作用ならびに血漿濃度と病態との関連について概説する.
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