特集 ホルモンの病態異常と臨床検査
各論Ⅰ ホルモンの病態異常と検査
9.血管制御因子
4) グレリン
細田 洋司
1
,
寒川 賢治
2
Hiroshi HOSODA
1
,
Kenji KANGAWA
2
1国立循環器病センター研究所生化学部
2国立循環器病センター研究所
キーワード:
グレリン
,
脂肪酸修飾
,
自律神経系
Keyword:
グレリン
,
脂肪酸修飾
,
自律神経系
pp.1298-1303
発行日 2008年10月30日
Published Date 2008/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101779
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はじめに
グレリン(ghrelin)は,1999年に筆者らによりG蛋白質共役型のオーファン受容体GHS(growth hormone secretagogue:成長ホルモン分泌促進因子)受容体の内因性リガンドとして,ヒトおよびラットの胃組織から同定されたGH分泌ホルモンである1).グレリンにはGH分泌促進作用のみならず,摂食調節やエネルギー代謝調節機能,循環器系に対する作用も認められ,またグレリンとエネルギー代謝調節に関連する疾患や病態生理とのかかわりも明らかになりつつある.
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