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解説
ライフサイエンス指向のホタル発光進化研究—高感度in vivo生物発光イメージング技術AkaBLI
AkaBLI
岩野 智
1
,
牧 昌次郎
2
,
宮脇 敦史
1
Iwano Satoshi
1
,
Maki Shojiro
2
,
Miyawaki Atsushi
1
1理化学研究所脳神経科学研究センター細胞機能探索技術研究チーム
2電気通信大学大学院情報理工学研究科脳・医工学研究センター
キーワード:
生物発光
,
in vivoイメージング
,
指向性進化法
Keyword:
生物発光
,
in vivoイメージング
,
指向性進化法
pp.244-251
発行日 2019年6月15日
Published Date 2019/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200991
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In vivo生物発光イメージング技術は動物個体で起こる生命現象を非侵襲に可視化する技術である。発光酵素を発現する細胞の体内分布を,発光基質の全身性投与により生じる発光シグナルを高感度カメラを用いて画像化するというしくみである。同一個体で非侵襲に繰り返し観察できることから,例えばマウスなどにおいてがん細胞の増殖や転移の解析に盛んに利用されている。
今回,筆者らはin vivo生物発光イメージングの検出感度を飛躍的に改善するAkaBLIを開発した1)。AkaBLIはホタル生物発光反応をもとにin vivo生物発光イメージングの革新を指向して,発光基質と発光酵素を共に進化させることで完成した。本稿では,生物発光の応用において発光基質と発光酵素が共に重要であることを記しつつ,AkaBLIを使ったin vivo生物発光イメージングの威力を解説したい。
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